今日も不動産でお役立ち!

依頼者のために走り続ける不動産コンサルタントの日記です。

要らん一言が、

「アパート建築すると相続税安くなりますよ。」
良く聞くフレーズですね。確かに嘘偽りのない事実なのですが、時として安くならない場合もあるのです。

資産管理をいただいている方には収入の確保、所得税から相続対策までご協力をさせていただいております。

相続対策と言えば、もちろん相続税対策まで含んでいるのですが、今日も某ハウスメーカーの社員が要らない一言を・・・・・、

本日神妙な面持ちでご相談に来られたオーナー様とは8年のお付き合い。以前は他社で管理を委託されていたのですが、資産管理で前管理業者とは意見が合わずに当社にご相談をいただきました。

資産管理を委託されて、固定資産税を約300万円、相続税で9000万円程を安くすることができているのですが、アパート収入で既に7000万円程の現金が増えてしまっているのは事実。

ここで先程お伝えした某ハウスメーカーの社員が飛び込みでオーナー宅へ。
「アパート建築すると相続税安くなりますよ。」

やり取りは次のようなものだったようです。(かなり省略しました。)

オーナー「相続税などの対策はやって貰ってるよ。」

ハウスメーカー「ココまで土地を未利用にしておくともったいないですよ。アパート建築すれば、もっと相続税安くなりますよ。その管理会社相続の時、土地を売って儲けたいんじゃないですか。当社はオーナーの味方ですから・・・、」

とこのような感じだったようです。※オーナーも自分に有利に言いますからわかりませんが、

オーナー「飯島さん、ちょっと伺いたいのですが・・・。」

私「どうぞ、どのようなことでしょうか。」

オーナー「先日、ハウスメーカーが来て、アパート建築するともっと相続税が安くなると言っていたんだが・・・・、」

私「確かに、アパート建てると一般的に相続税安くなりますが、○○さんの場合には逆に高くなりますよ。以前もお伝えしましたよね。」

オーナー「・・・・・・?そうだっけ。しかし、そのハウスメーカーが言うには相続の時、土地を売って儲けたいんじゃないか、と言うのだよ。」

私「そんなことするワケないじゃないですか。資料持ってきますから少しお待ちくださいね。」

今回のオーナーの事業計画後の利用区分と言うのは、自宅、月極め駐車場、アパート敷地に畑。

問題なのは、畑の部分。詳細は言えませんが、アパートの敷地の形状を変えて地続きの畑は広大地評価を間違いなく取れるようにしてあります。

年明けの相続税改正がなされても、月極駐車場を売却して、現金の一部相続税は納められるようにしてあります。

今回訪問されたハウスメーカーの担当者はこの広大地評価をとっている畑にアパートを建築しようと考えたようなのですが、アパート建築することによって相続税評価は高くなってしまうと言うわけなのです。

ちなみに広大地評価によって評価額は52%となりますが、アパート建築による貸家建付地では評価額の82%と大きな差が発生するわけです。

そして、建物を預金から出すと、相続税の納付の問題もあり差額を他の土地を売却して補わなければならなくなるのです。

こんなことは説明すれば解消できるのですが、問題は・・・・・、

私「○○さん、私のこと信用してなかったでしょう。」

オーナー「申し訳ない。」

私「管理費上げますよ。」

オーナー「それは絶対だめ。」

・・・・・・嘘なんか言いません。オーナーの利益を上げて、手数料いただけるわけですか。(わかってもらいたいですよ。)

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