大阪へのお悔やみとあの年
この度の大阪府を中心とする地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心からお悔やみを申し上げます。また、被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。
平成30年6月 飯島興産有限会社
こんばんは、不動産コンサルタントの飯島誠です。
本日朝、大阪を中心に震度6弱の地震がありました。現在まで3人の尊い命が失われ、多くの方がけがをされているようです。
地震というニュースをここ数か月、聞くようになりました。
どうしても、忘れれないのが2011年3月11日に発生した東日本大地震。
忘れられない2011年
この年の業務と言うのは決して忘れない1年となりました。
東北の震災でお亡くなりになられた方の相続。
地元が東北で震災の影響で震災関連死をされた方の相続のご依頼。
このようなご依頼は直接、東北の震災に影響している案件だったのですが、
借地や破産による売却など通常では揉めているようなケースも当事者の協力で一つも揉めることがなかった1年でした。
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その一つの事案をお伝えさせていただくと、
事案:税金滞納・金融機関返済滞り・消費者金融返済滞り
債務者:実家の長男
実家が自営をされており、現在の実家の長男がお父さんの事業を継承していたのですが、金融機関からのアプローチにより不動産投資へ手を染めてしまったのが原因。
その間、事業の業績は右肩下がり。
どうしてこんな無謀な融資するのか不思議なくらい。今噂の●ル●銀行です。
国税・市民税・固定資産税・金融機関・消費者金融すべて滞納
その滞納額が半端な金額ではない。
当初ご依頼をいただいた際、自宅を売却すればなんとかなる金額だったのです。
自宅がかなりの広さで、道路に接する部分が足らずに近隣と調整して売却してもらい、広大な自宅を売却できる手続きまで完了したのですが、
実家の長男の長女の大反対にあって話がおじゃん。
当然、市役所・金融機関・消費者金融の各担当者も説得にあたったのですが、その長女全く話を聞かず、実家の長男の娘を説得できずに返済計画は消えたのです。
その後、1年が経ち、国税・市民税・固定資産税・金融機関・消費者金融すべて待ったなしの状況。
そしてあの震災です。
膨れ上がった債務では自宅売却だけでは足りず。
実家の先代が各娘たちが自宅として使用している土地まで売却することに。
不思議なのは、先代の相続に際、娘が自宅を建てている土地の相続を実家の長男にしていること。
娘の名義に相続しておけば、とばっちり行かなくて済んだのですが、単なる使用貸借。
国税・市民税・固定資産税・金融機関・消費者金融からそこも「売れ!」との指示。
話が長く長くなるので簡潔に。
先代の長女・次女は大変な剣幕だったのですが、
「飯島さん、私たちは実家に悪いことなどしていないと思います。兄の借金は許せるものでもありません。一生本家を恨みます。だけど、東北の方のことを考えると、あれだけの苦境を乗り越えようとしているに、私たちが自分のことばかり考えてはいられません。だから売ってください。」
長女・次女・それぞれのご主人・それぞれの長男のいる場所に呼ばれ、このように言われました。
2011年とはこのような1年でした。
皆さん、辛いことがあった時こそ「お互いさま」の精神で頑張りましょう!
#借金 #使用貸借 #不動産売買
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