【高齢化社会の現実】

北日本や東日本ではこの寒波の雪の影響で空家の倒壊など様々な問題が出てきています。
この背景には新聞紙上でもうたわれているように少子化・高齢問題などがあります。

寒波の影響での倒壊がクローズアップされるのは当然とは思うのですが、こと高齢社会へ向かう日本全体で考えた場合、都市部での問題もクローズアップされていいのでは？と考えています。

昨年１０月に新たに改正された「高齢者住まい法」。この改正により「サービス付高齢者向け住宅」の登録がスタートされました。

この制度がスタートした背景として、住宅を借りたくても借りられない高齢者がいることを覚えていただきたいのです。

人口の高齢化とともに問題が深刻化しつつある問題であり、東京都心では、大学や専門学校では少子化に伴い少しでも子供を囲い込もうと寮を建設したため、学生の賃貸住宅への入居が減少しているのです。

その学生に変わって増加しているのが、高齢者や生活保護者でなのです。

ところが、「高齢者はなるべく断ってほしい。」と言われるオーナーは少なくないのが現実。
高齢者が新築や築浅の物件に入居することは難しく、たどり着くのは築３０年以上の古い共同トイレに風呂なしアパート、なのです。

正直、汚いし衛生的にも良いとは言えないのです。

高齢が進む日本の社会。高齢問題と言えば、地方の問題。と思われる方も少なくないはずですが、実際には都市部の高齢化の方が、より深刻な問題を含んでいるのではないでしょうか。

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