【コミュニティーの復活】

たまった新聞の整理が出来ました。

今日、打ち合わせの予定が変更になったので、たまりにたまった切り抜きの整理をようやく出来、ホッとしています。

その中で賃貸住宅に関する記事が約８０％を占めていました。理由はいくつかあるのでしょうが、昨年の東日本大震災以降の賃貸住宅を選ぶ方が増えたことにも要因があるようです。

賃貸住宅に関する記事の中で新築の考え方に変化が出てきたことに嬉しさを覚えました。どの様な内容なのか？それは・・・中庭を提唱する住宅を考え始めたことなのです。

ここ１０年ほどコミュニティーの崩壊が顕著になったように思うことはブログなどで言い続けていますが、「向こう三軒両隣」のお付き合いもますます希薄になっています。

賃貸住宅では、隣に住む人の顔さえわからないという状況です。

その象徴的な出来事が、老人の孤独死なのではないでしょうか。そして幼児に対する虐待や介護疲れによる親殺など。隣近所が協力し合って生活していた以前の日本の住宅の存在が今ではほとんど見受けられなくなっています。

現在、私の住む藤沢の１世帯あたりの人数は２．４人。東京では１世帯あたりの人数が２．１人。世帯といってもほとんど２人暮らしという現状です。

そんな中、中庭を提唱する考え方。私は提案する住宅はすべて中庭や人の集まる場所を必ず設けていただいておりますが、そのような場所のある住宅には必ずコミュニケーションがあります。Ｅメールやネットも良いのでしょうが、顔を併せて話をすれば、その人のことが気になるもの。

ペットとの共生住宅、同世代向けの住宅、シングルマザー向けの住宅、高齢者向けの住宅などテーマを定めた住宅には、同じ環境の方が集まります。楽しみや悩みなども共通しているはず。もう一度あの昔の日本の住宅のような「向こう三軒両隣」のお付き合いを復活させたいものです。

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