【まずは、財産の把握です】 - 今日も不動産でお役立ち！

相続の問題で相談を受ける際、相続の対策なのか、相続税の対策なのか、混同されている方は非常に多いものです。

まず、対策云々と言うより、ご自身の財産がどのようなものかを知ることから始めるべきです。

身近な財産である土地の価格を知ることは案外難しいことです。

相続税での土地の評価は、基本、路線価で算出されます。しかし、実際の相続時の評価では「時価」、つまり実際に売れる価格で評価することになります。

そこで、路線価による価格、時価による価格そして固定資産税のもとになる固定資産税評価額を算出して、その土地などの固定資産税等の支出分と収入分を土地や建物ごとに並べてみると、今まで目に見えなかった、土地の真の価格が見えてきます。

この一覧を作成することにより、はっきり見えてくるのが、固定資産税などの支出分が多い土地、アパートの収益があると思っていたら、修繕費や管理費など思ったほど収益の上がっていない土地、そして「相続税評価」と「時価」との乖離。

財産分けはあくまでも時価を基準に考えるのですが、土地の相続税評価がそれとかけ離れているのです。

相続の対策としてまずは考えるべきは資産の現状を把握することなのです。

特に土地については、その利用価値を見極めることが大切なのです。
将来にわたっての土地の利用に支障がない状態で財産を引き継ぐことが、相続人にとっては、一番安心できることです。

その意味では「相続税対策ありきではなく、土地利用ありき」でなければなりません。

こうした考えに従えば土地利用について、その可能性をふくめて正しい客観的な現状の把握が必要なのです。

不動産のプロのアドバイスがあれば、「維持すべき土地」「利用すべき土地」「換金すべき土地」が判断できるようになるはずです。

このことが理解できれば、後は誰にどの土地を引き継ぐか、なのです。

土地を活かし、収益を上げ、いつでも売却できる土地があるのであれば、相続対策、相続税対策は間違いないものになるはずです。

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