婚外子判断で伝えたいこと
明日、明後日と関東地方は台風の影響を受けるようです。
皆さん、台風に備えておとなしくしておきましょうね。
今日は、昨日から台風の予報が出ていましたので打合せを前倒しでお願いしました。
雨風の中、ご足労をいただくのは大変ですからね。
今月の4日に「婚外子規定は無効」との最高裁の判断が下されました。
この判断から質問を予想していましたが、案外少なかったので驚いています。
今日、ようやく具体的な質問がありましたので皆さんにもお伝えいたします。
「婚外子」とはなにか。ご存知の方多いでしょうが、敢えてお伝えしますと、戸籍上、結婚していない男女の間に生まれた子供のことです。
※結婚して認知を行い、戸籍に入れればキチンとした子供です。
※民法上「非嫡出子」とよばれています。
今日は、非摘出子から見てどれだけ差別的なものがあったのかを知っていただきたいのです。
出生届を提出した人は覚えていると思いますが、出生届には「嫡出子」と「非嫡出子」のどちらかをチェックする形になっています。
婚外子は「非嫡出子」にチェックをしなくてはなりません。
※父親に認知されても「非摘出子」です。
婚姻をした親から生まれた子は「長男・長女」というように記載されます。
男の子を二人出産した場合は「長男、二男」と記載されます。女の子の場合にか「長女・二女」となります。
そして、婚外子は「非嫡出子」に区別され、戸籍には「男」・「女」と記載されるのです。
もっと、嫌なのは数年前までは住民票においても戸籍と同じように記載されていたのです。
これは、現在では摘出子も非摘出子も「子」で統一されています。
戸籍をとってもこれだけの問題がありました。
今回の最高裁の判断を流すテレビなどは戸籍上の問題点を取り上げてくれた局を私はみた記憶がありません。(実際、取り上げていれば申し訳ございませんが・・・、)
法的な問題はテレビで聞いていると思いますので敢えてお伝えしませんが、今日ご質問された方は、戸籍のことは知らなかったようです。
他の問題点などは?と聞かれたのですが、社会的な問題と個人的な問題でしょうか。
まず社会的問題。
進学や就職の時に問題が・・・?
それは心配ありません。調べたところによると一部の私立の学校を除いて、受験の時に戸籍謄本を提出させるところはないようです。
教師の方に聞いても、子供や親が言わない限り、婚外子であることは分からないようです。
企業も同じで子供や親が言わない限り、婚外子であることは分からないようです。
最後に「個人的な問題」。
先程同様、子供や親が言わない限り、婚外子であることは分からないのですから、子供同士のいじめ、大人の偏見などもないはずです。
しかし、問題は戸籍です。戸籍が関係してくることといえば?
そうです。結婚です。
政府のコメントでは民法の改正を急ぐ、としか言っていません。戸籍法の改正は聞いていません。
私がお伝えしたいのは、婚外子を問題する方が愚かだ。ということです。
大人たちがその考えをひとりでも多く周りの方に伝えていけば、国が戸籍法の改正に動いてくれる日がくるかもしれないのです。
私は業務上、「婚外子」の差別を目のあたりにしてきました。相手の家族の気持ちもわからないわけではありません。
しかし、差別的な考えは、もう捨てたほうがいいのではないでしょうか。
このブログを通して考えていただければ幸いです。
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