この相続税対策、大丈夫？
いきなりですが、「あそこの家は相続税で破産したらしいよ。」という話を耳にしたことはありませんでしょうか。
私も「相続」についてコンサルティングを始める前は、実際にそのような話を耳にしたこともありますし、そのようなものだと考えていました。
実際には、「相続対策」に失敗していたケースが多いのです。相続税（税率）が高すぎて、破産した・・・・・・ということはありません。
相続税の最高税率は５０％（現行）なので相続対策しなくても財産の半分は残る計算ですから。
つまり、相続税が高すぎて破産することは、あり得ないわけです。
本日、相続税対策の提案をされているからの相談を受けました。
「税理士」「銀行」「建設会社」「不動産コンサルタント」の連合体からの提案です。
相談者のAさんは、親からの相続によって、駅近くの土地を相続し所有しています。
現在は、駐車場を経営していて、賃料収入の割に固定資産税負担、そして相続税について不安を持っていたのだそうです。
そこで、Aさんは、相続税のシミュレーションを税理士に頼んだところ、自宅や駐車場などを含めて相続税は約2,000万円くらいになる、といわれたようです。
そこで税理士の紹介で銀行・建設会社などから「今どき、こんな駅近の土地を駐車場にしているなんて、もったいないですね。アパートを経営するのはどうでしょう。駅の近くなら借りる人は絶対にいますから、儲かりますよ」言われ相続対策乗ったようです。
その他、「アパート経営は、相続税の対策になる。」「固定資産税の軽減も可能」・・・・・・・、なるほどその通りですね。
Aさんの所有する財産は自宅とこの駐車場。そして預貯金。
相続を知らない方に相続税10分の1になりますよ。と伝えると、すごい方法だと感心されます。
駐車場を持っているだけでは、その賃料も少ないので、相続税を支払うのも大変なことです。結果、駐車場を切り売りすることになります。
ところが、相続税の対策として、アパートを建てれば、相続税評価額も下がるし、賃貸収入が増えて、いいことだらけ。
万一の相続の際にも相続税を支払うために、駐車場を売却する必要はなくなります。
それどころか、２０年や３０年かけて銀行の借金を返済すれば、建物を取り壊して、更地が財産として、戻ってくるのです。
いいこと尽くめ。これで安心・・・・・・と思いますか？
確かに相続税対策ちしては普通の考え方です。しかし、相続対策は万全とは言えないものなのです。
何が・・・・「分割対策」「相続税納付対策」がです。
よくお伝えすることですが、相続税を減らそうと思えば、10分の1程にするのは簡単な話です。
ただ、相続とは「どのように分けてどのように納めるかです。その次ぎに来るのが税を安くすること」。
皆さん、お分かりですよね。この「相続税対策」の問題点。
意外に難しい案件になるかも知れません。続きは後日お伝えいたします。
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