収納率と事業計画
今月、レンタル収納スペースがオープンいたしました。
「レンタル収納スペース」と呼ばしていただいていますが、「レンタルボックス」と言うべきものなのか、迷うところなのです・・・・・。
この事業がレールに乗るまでには、いくつかの建設会社やサブリース会社がマンションを建設させてほしい、との依頼が多く困ったものです。
藤沢駅から徒歩8分、近隣商業地域と伝えれば、居住系のマンションと考える方は少なくないはず。実際、私も当初は「居住系のマンションかなぁ」と考えたぐらいです。
しかし、駅周辺や現地周辺などを確認したところ、ここ数年の間に居住系マンション(分譲・賃貸)の建築が続き、築年数の経ったビルは再建築のため立ち退きが現在進行中。
また、空き地には建築行為を行うための開発申請が提出されているなど居住系建築ラッシュ。
サブリース付けて、収益確保できたところで、空き部屋が重なれば近隣賃料相場が落ち込むのは必至。大規模な賃貸市場のある地域は、空き部屋が重なれば、我先にと入居者確保のため、賃料を下げるのは当然の原理です。
では、なぜ、レンタル収納スペース?
今も昔も新築物件でも中古物件でも、購入したマンションの不満な点で最も多いのが「収納」と言われます。
最近では、「収納率」という言葉表現されて言うようです。
この収納率とは建物の専有面積に対する収納スペースの割合を表す数字で、マンションでは8%以上、一戸建では10%以上が望ましいと言われているようです。
※収納率=高さが180センチメートル程度あるスペースのみで、押入や納戸、ウォークインクローゼットなどが該当し、床下収納や下足入れなどスペースで高さが180cmに満たないものは収納率算出時の「収納スペース」には含まれないのです。ご注意を。
この某駅周辺の分譲マンション専有面積を調べたところ、平均で約78平方メートル。収納スペースは平均約5.3平方メートル・収納率は約6.7%ということになりました。
望ましい収納スペースは8%以上ということは、6.2平方メートル以上の収納が必要、という結果です。
それほどの開きではない、と思われるかもしれませんがあくまで平均です。
ここ数年の分譲マンションでは収納スペースを確保しているのですが、ほとんどのマンションは平均以下となっています。
それを確かめるべきヒアリングをしてみると、収納スペースが足らない、と思っている方の割は意外と多かったのです。
そこで、賃料の値下げ合戦が目に見えている地域にわざわざ競合物件を造るというのは?と考えたことと、居住系が大量に供給される地域であれば、収納不足は予測の範囲であることから、今回の計画が実行されたのです。
今までレンタル収納スペースと言えば、人気のない駐車場にあって、女性が夜に荷物を取りに行くのは暗すぎて心配、というイメージがありました。
最近のレンタル収納スペースは、驚くほどの充実した設備が備わっています。
24時間365日利用でき、室内は明るく清潔。廊下幅もゆとりがあり、エアコン完備で室温や湿度が一定に保たれています。
換気システムも整い、カビの生える心配はありません。防犯カメラやカードキーなどセキュリティも充実しています。
環境が整ったため、預けいれる物の種類も幅が広がったようなのです。
※20年後に解体を行い、投資分析も十分オーナーの求める数値をクリアできている投資モデルです。
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